ほんとにあった怖い話(#07) Hontoniatta Kowai-Hanashi 07

2ツ星

「吾郎さんって、子どもっぽいですね」

子どもたちの過剰反応と、吾郎さんのプライベートを率直に質問する展開は、なんだかんだで楽しい。

夜話の窓 (塚本雛子)

[あらすじ] 小学生の女の子ふたりが、お泊まり会で怖い話をしていた。窓の外に変な顔が浮かんでいた。

[感想] 目撃し、教えてくれた友だちが、覚えてないってところがいいね。

近づく足音 (香椎由宇)

[あらすじ] 夜の学校にノートを取りに来た高校生の男女。ノートが見つかって帰ろうとするが、廊下から足音がする。見ると、下半身が歩いていた。驚いて教室に隠れると、天窓から上半身が覗き込んでいた。

[感想] うらやましいシチュエーション。女の子が強気ってところもいい。互いの接触を気にしないところが、ますます、うらやましい。

二時四十五分の泣き声 (山口香緒里)

[あらすじ] 主人公は主婦。二時四十五分になると１歳になった長男が泣き出し、顔に切り傷がある。亭主が替わりに人形を置くと、人形の顔が裂けた。

[感想] 人形を置いたのはアイデアだった。引っ越したくなるよな。

二階が怖い (碇由貴子)

[あらすじ] 主人公は少女。喘息持ちで、両親の離婚でふさぎ込み、祖父の家にあずけられた。二階の部屋をこわがる。そこには鏡があって、白い着物の女性が写っていた。少女はあの女性に会わなければと感じ、向き合い、鏡を叩き割った。少女は駆けつけた祖父に抱きつき、わんわん泣いた。ふつうに感情表現できるようになり、友だちができた。

[感想] いい話系。鏡の由来もほしいところ。