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[レビュー1993年03月06日に発表された 

ドラえもん(14) のび太とブリキの迷宮

Doraemon: Nobita and Tin-Plate Labyrinth

いいロボットと悪いロボットのちがいは?

導入部はいつになくミステリアス。なにが起こっているかわからないため、ぐいぐい引き込まれた。おおむね状況がわかっても、仲間たちがバラバラになってしまうため、緊張がつづく。おまけにドラえもんは拷問され、海底に捨てられてしまった。仲間たちが近くを通っても気づかない。ドラえもんの映画で、これほどハラハラしたこともなかった。

しかし後半はいつものパターンにもどる。やや残念だが、子ども向け映画である以上、やむなしか。サンタクロースの介入は不可解だが、印象に残る。どうしてこんなシークエンスを入れたのか? 合理的じゃないが、芸術性は高いと言えるかもしれない。

劇中でも指摘されるように、ドラえもんの道具はのび太を堕落させている。そのことの是非を問うストーリーは秀逸だった。あいにく子ども向けなので、反逆したロボット(ナポギストラー一世)の目的はわかりやすかった。もしこれが「支配」ではなく「管理」だったら、のび太はどうしただろう。
ゲストキャラクターのザピオはあまり活躍しない。彼はロボットを警戒しているため、ドラえもんに挨拶はするけど握手しなかった。細かいところがていねいに描かれている。
人間にとって便利なロボットと危険なロボットを、どう見極めるか? 人間はロボットとどう接するべきか? サポイの意見を聞きたかった。

後半はいつもどおりの展開になる。残念と言えば残念だが、あまり奇をてらいすぎても仕方ない。ジャイアントスネ夫のロボット形態がおもしろかった。


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