かぐや姫の物語 The Tale of the Princess Kaguya

2013年 アニメ 2ツ星 文学・古典・童話 @宮崎駿&ジブリ

なにを伝えたかったの?

キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」だが、なにが罪で、なにが罰だったのか? 8年の歳月と50億円の予算を投入して、高畑監督はなにを伝えたかったんだろう。手描き風のタッチは新鮮だが、表現は表現だ。帝=体制=悪で、かぐや姫=自然=善なら、月の使者はなんだったのか?
『竹取物語』を知っている人にとっては、なんら発見のないアニメだった。東方Projectの蓬莱山輝夜のような、新しい解釈の物語を見たかったんだがね。

それからこれは映画の問題じゃないが、ジブリの事情を知れば知るほど幻滅してしまう。やれやれ。

宮崎駿、スタジオジブリ
宮崎駿監督作品/ジブリ以前
宮崎駿監督作品
スタジオジブリ
ゲーム
関連作品
妄想リメイク

関連エントリー

2013年 アニメ 2ツ星 文学・古典・童話 @宮崎駿&ジブリ
種山ヶ原の夜

種山ヶ原の夜

Night of Taneyamagahara
2006年のアニメ ★2

美術はいいが、作品としては微妙 宮沢賢治の童話を、スタジオジブリが「紙芝居」として映像化。雰囲気は素晴らしいが、方言なので聞き取りにくく、作品世界に没入しづらい。27分は長すぎる。 (...)

巨神兵東京に現わる

巨神兵東京に現わる

Giant God Warrior Appears in Tokyo
2012年の特撮 ★3

メイキングを作るための本編 庵野監督が特撮技術の衰退を惜しみ、その技巧を作品として残そうとした。その心意気や、よし。しかし出来上がった作品が、「CGならもっとできたのに」と思わせて (...)

思い出のマーニー

思い出のマーニー

When Marnie Was There
2014年のアニメ ★2

なんも響かない 「スタジオジブリの次代を担うことになる最初の作品」と言われていたが、2014年、ジブリは制作部門を閉鎖。米林宏昌も退社してしまったから、失敗作だったことが伺える。原 (...)

ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争 ~ 宮崎 駿×宮崎吾朗

ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争 ~ 宮崎 駿×宮崎吾朗

Futari
2011年の日本ドラマ ★3

舞台裏を売るのか 思えば、『ゲド戦記』(2006)はひどかった。なんの経験もない二世に傑作を作れるはずないが、2006年の邦画興行収入1位を稼いでしまったのは皮肉だ。ここで鈴木プロ (...)

夢と狂気の王国

夢と狂気の王国

THE KINGDOM OF DREAMS AND MADNESS
2013年の日本映画 ★2

見たい狂気はなかった 宮﨑駿がどれほど狂人で、スタジオジブリがどれほど特殊か指摘する人は多い。だから、スタジオジブリがみずからドキュメンタリーを作ると、どんな切り口になるかと期待し (...)

風立ちぬ

風立ちぬ

The Wind Rises
2013年のアニメ ★5

いやいや、おもしろかった 宮崎監督は製作意図について、下記のように述べている。 この映画は戦争を糾弾しようというものではない。ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもな (...)

ページ先頭へ