奥祖谷の二重かずら橋 / これぞ本命
2009年 徳島県 #四国&紀伊半島ドライブ 橋親父の旅日記にあるように、「祖谷のかずら橋」より「奥祖谷の二重かずら橋」の方がおもしろいそうだ。
片方だけ見たときはわからなかったが、比べるとよくわかる。奇妙な話だが、「祖谷のかずら橋」の写真から想像する風景は「奥祖谷二重かずら橋」にあった。来てよかった。
※谷底へ下りる道:かずらでも木でもない
奥祖谷二重かずら橋・男橋
奥祖谷に到着したのは9時半だった。駐車場に車を止めて、祖谷川が流れる谷底に下りていく。ほどなく吊り橋が見えた。より大きく、より高い位置に架かる男橋だ。
※奥祖谷二重かずら橋の1つ・男橋
かずら橋は、かずらを編んで作られた吊り橋のことだが、実際は木と鋼線で作られている。かずらはカモフラージュみたいなものだ。少し離れると危ういかずら橋だが、さらに離れると整然としたシルエットは人工的な印象を与える。
ま、そういうものであることは知っていたので、幻滅することはなかった。
※おおぅ、高い!
※鋼線にかずらを巻き付けている
渡ってみると、けっこう怖い。踏み板の間隔は狭く、人間がすっぽ抜けて落ちることはないが、高所の恐怖は本能的なものだから、いかんともしがたい。手すり、じゃなくてかずらにしがみつきながら渡橋した。
※下から見たところ
※2006年6月、親父がわたったときの写真
奥祖谷二重かずら橋・女橋
少し離れたところに女橋がある。こちらは川面に近いが、だからといって怖くないわけじゃない。とはいえ、転んでも落ちないことが経験的に理解できたので、怖さはだいぶ減った。何度か往復して、ひょいひょい小走りできるくらいになった。そうなのだ。落ちることはないんだ。
※こちらは女橋
※川面に近い
※だいぶ慣れた
奥祖谷二重かずら橋・野猿
もう1つ奇妙なものがあった。祖谷地方に古くから伝わる「野猿」、人力ロープウェイである。注意事項の看板があった。末尾の「楽しく遊びましょう」の文言が感慨深い。野猿は移動手段ではなく、再現遊戯施設なのだ。
野猿使用上の注意
- 3名以上乗らないこと
- 故意にゆすらないこと
- 乗降の際は十分に注意して下さい
注意事項を守り楽しく遊びましょう
※まずはゴンドラを引き寄せる
※途中までは重力で進めるからいいが、残りは大変
やってみると、けっこう体力を使う。ロープを放せば中央に戻ってしまうので、最後までやるしかない。下りて、手を離すとまた中央に戻っていく。往復する気にはなれず、女橋でもどった。
二重かずら橋の入場料は500円。アスレチック施設として考えると高いが、まぁ、観光地なので言っても詮無きこと。このあと祖谷かずら橋を訪れるが、価格と仕組みを見て馬鹿らしくなって、渡らなかった。
奥深い谷底に架かる二重かずら橋。来て、渡って、損はなかった。
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