紫電改展示館 / 還ってきた魂

2009年 愛媛県 #四国&紀伊半島ドライブ 戦跡・軍事施設 郷土資料館
[WGS84] 32.950164, 132.549129 - Google Earthで開く(kml)

 紫電改展示館は馬瀬山山頂にあった。

 雨のせいか、まったく車とすれ違わないので不安になったが、ちゃんと開園していた。太平洋戦争の末期に投入された局地戦闘機・紫電改。日本に現存する唯一の実機が、ここ紫電改展示館にある。
 機体を見て、説明を読むと、思わず涙ぐんでしまった。

紫電改展示館
※紫電改展示館(入場無料)

久良湾の底で眠っていた紫電改

 1978年(昭和53年)、久良湾の海底40mにほぼ原型のままの紫電改が沈んでいることが発見される。翌年に引き上げられた機体は、恒久平和を願うシンボルとして展示されることになった。

紫電改
※紫電改

紫電改
※折れたプロペラ

紫電改
※翼内20mm機銃

紫電改
※タイヤ

紫電改
※キャノピー

三四三航空隊 - 未帰還機6機のうち、1機

 引き上げ時、操縦席に遺骨はなかった。パイロットの名前は明らかでないが、豊後水道上空で交戦した航空隊の1機と推測される。豊後水道上空? そんなところまで、アメリカの飛行機が来ていたのか。

紫電改
※設計図

紫電改
※回収されたタンク

紫電改
※尾翼から

 主翼の下に紫電改の模型が飾ってあった。その数、5つ。未帰還は6機だったはずだが、あと1機はどこに?
 それは、目の前にあった──。

紫電改
※なぜ5機?

戦時中とは逆の決意を

 日本のために戦ってくれた英霊たち。戦時中は、死者を裏切らぬために戦ったが、いまは逆だ。戦争を知ることで、平和の尊さがわかる。それは、とても重要なことだと思う。

紫電改
※2階から館内全景

 それほど大きな施設じゃないが、映像や資料、そして実記で学べることは多い。来てよかった。

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