道後温泉本館 / これは1つの格差社会
2009年 愛媛県 #四国&紀伊半島ドライブ 建物:日本家屋 温泉・銭湯道後温泉と言えば、道後温泉本館。
日本に温泉郷は多いが、ここまで単独の建物に支配されるところも珍しいのではないか? 源泉が同じなら、どこで入湯しても同じことだが、実際に建物を見ちゃうと吸い寄せられてしまうよ。
※道後温泉本館
きみはどのランクを選ぶか?
ここで、道後温泉本館のトピックを紹介しても意味はないだろう。とにかく有名な建物なのだ。
料金システムが変わっていて、4つのランクがある。最下位は400円で、一般の銭湯と変わらないが、最上位は1,500円になり、浴衣や茶菓サービス、個室などがつく。
(せっかく道後温泉に着たんだから、奮発しちゃおうか?)
と思う気持ちもなくもないが、ぐっとこらえた。じつは、道後温泉に入りたがっていた嫁が周期的な問題で入湯できなくなったのだ。私ひとりで贅沢しても寂しいだけだ。と言うわけで、「神の湯階下(400円)」にした。「だったら椿の湯に行け」という意見も脳内会議で出たが、まぁ、ここを落としどころにした。
※夜の道後温泉本館
※道後温泉の看板:古いものではない
神の湯階下の世界
ふつうの銭湯と言えばそれまでだが、石造りの湯釜や、木造の脱衣所は風情があった。湯船につかって、脱衣所でお茶を飲み、扇風機で身体をさまし、また入った。「霊の湯」がどんなところか知らないが、きっと酸っぱいにちがいない。
※浴衣で歩いてみました
※館内は撮影禁止
本館の3階一番奥には、夏目漱石ゆかりの資料の置かれた「坊つちやんの間」がある。じつは、神の湯階下の利用者も見学できるので、行ってみた。その途中で、大広間や個室をちらりと見た。ふむ、未練はない。
※坊つちやんの間
振鷺閣の太鼓
ホテルの部屋にあった案内シートでは、道後温泉本館は6時半に開館すると書いてあった。なので6時半に行ったんだけど、実際は6時だった。道後温泉本館は、開館するときに太鼓(刻太鼓)を鳴らすので、それを見たかったのだ。さいわい連泊したので、出立する人の朝に見ることができた。
※振鷺閣(しんろかく):太鼓が見える
※開館とともに入っていく客たち
※道後公園にある石造湯釜(愛媛県指定有形文化財)
道後温泉本館──。入る前は大したことないと思っていたが、入った後は考えが変わるね。ま、こういう経験しておくのも悪くないと思うよ。
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