チャイルド・プレイ Child's Play

1988年 外国映画 4ツ星 モンスター 人形 殺人鬼

怖いのは怪物より孤立

 醜悪に変貌して襲ってくるグッドガイ人形が強烈。小さく、俊敏で、強靭で、めちゃくちゃ賢い。スティーブン・キングはこうした「小さな怪物」をよく登場させるが、私にとってはチャッキーが原型になった。
 ハイディ・ホー!!!!

 しかし怪物より怖いのは、アンディの言うことをだれも信じてくれないこと。まわりに大人がたくさんいるのに、ぜんぜん当てにならない。精神病院に閉じ込めたり、鎮静剤を打とうとしたり、むしろ障害になる。この構図がたまらない。
 ほどなく母親カレンは人形の正体に気づくが、つっけんどんな態度がたたって刑事に信じてもらえない。いつもなら「じれったい」と思うところだが、因果応報なので怖さがにじむ。それでも母親は人形を探し続け、その一念が刑事に届く。なかなか魅せる。

 2021年、リメイク版を見たので本作を再視聴する。33年前か。記憶していたほどアンディの孤立は長くない。勇気ある行動も少ない。しかしテレビを見るチャッキー、乾電池を見つけたショック、心臓を撃ち抜かれたときのスローモーションなど、演出は見事だった。

シリーズ化された殺人鬼
レザーフェイス
ブギーマン
ジェイソン
フレディ
グッドガイ人形
ハンニバル・レクター
シザーマン
脅迫者
フィッシャーマン
ミュータント
ジグソウ
キラ

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