世にも奇妙な物語 2023 秋の特別編 Yonimo Kimyouna Monogatari: 2023 Autumn

2023年 日本ドラマ 2ツ星 #世にも奇妙な物語

惰性で見てる。

永遠のふたり

あらすじ:主人公は警部。教授を殺害した教授助手と秘書を追って、古い研究室を包囲した。突入すると、白骨死体が2つ。残されていたビデオから、助手と秘書が時間を止めていたことがわかった。
オチ:静止した時間のなかで秘書が死に、助手は無実を信じてくれなかった社会に復讐するため、巨大な時間停止装置を作っていた。装置が発動したことで、警部以外のすべては静止した。
感想:ボタンを押す/押さない、に選択の余地がない。警部も、助手と同じ状況になってボタンを押すなら、因果はめぐるのに。映像はおもしろいが、状況が特殊すぎて、ドラマが弱かった。

地獄で冤罪

あらすじ:主人公は弁護士。ある夜、死刑執行された男の幽霊から弁護を依頼される。犯人の遺族にたのまれ弁護を引き受けざるを得なくなった主人公は、真犯人は別にいて、冤罪だったことに気づく。
オチ:主人公は真犯人を目撃しながら、そのことを通報しなかった。これは死刑に処された男ではなく、主人公の裁判だった。主人公は有罪となり、地獄に落とされた。主人公は弁護士を求めた。
感想:主人公の落ち度は、死に値するものか? 真犯人に脅迫されていたことは、情状酌量の余地がないのか? 主人公の罪悪感による幻想なら、わからなくもないが。死刑に反対するため、このようなドラマになったのではなかろうか。釈然としない。

走馬灯のセトリは考えておいて

原作:柴田勝家「走馬灯のセトリは考えておいて」(ハヤカワ文庫)
あらすじ:近未来、ライフログ(生活、趣味趣向、口調などのデー)を活用してライフキャスト(人格コピー型クローン)を生み出す技術が確立していた。主人公はライフキャスター(ライフキャストを作る技師)の女性。あるとき老婆から、50年以上前に自分が演じたバーチャルアイドル・黄昏キエラのライフキャスト制作を依頼される。やがてキエラは老婆の友人が創ったものだったとわかる。
オチ:キエラのライフキャストが製造され、ライブは成功した。
感想:主人公がどうして「ライフキャストに魂がある」と確信できたのか? 父との関係、仕事への意気込み、自分自身の未来について、なにがどう変わったのか? リアリティを無視してフィーリングで描いていたのに、さっぱり没入できなかった。

トランジスタ技術の圧縮

原作:宮内悠介「トランジスタ技術の圧縮」(創元SF文庫『超動く家にて』より)
あらすじ:雑誌を圧縮する技術を競う。
感想:実在するエレクトロニクス専門誌「トランジスタ技術」を扱っているが、圧縮する技術も実在するんだろうか? 雑誌を買う人も減って久しい。圧縮する意義とか、まるで伝わってないだろうな。

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