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[レビュー1999年09月27日に発表された 

世にも奇妙な物語 1999 秋の特別編

Yonimo Kimyouna Monogatari: 1999 Autumn

キレイは汚い、汚いはキレイ

演出はいいけど、ラストで空気が抜けてしまう。不可解とか、釈然としないのではなく、印象に残らない。どんなオチがいいか、考えてみた。

モザイク (江角マキコ)

[あらすじ] 政府の陰謀を番組で暴こうとした女性プロデューサー。しかし本番直前に圧力がかかって、証言者を失ってしまう。やむなく彼女は、マネキンにモザイクをかけて証言をでっち上げた。

[感想] モザイクをかけずとも、研究所が用意したコピー人間がしゃべるから安全......というオチを期待していた。余談だが、4年後に江角マキコさんは年金CMに出るのだが、その印象が本作とだぶる。振り返ってみると、意味深なエピソードだった。

マニュアル警察 (玉置浩二)

[あらすじ] 妻を殺したと自首してきた男。しかし警察はマニュアル化され、自首の受理にたらい回しにされる。
[原作]東野圭吾「マニュアル警察」

[感想] 警察の捜査が追いついて、自首が成立しない。弁護士を呼んだら、そいつもマニュアル......というオチを期待していた。まさか殴って終わりとは。余談だが、11年後に玉置浩二はライブで観客に暴言を吐いて問題になっている。

逆男 (田中直樹)

[あらすじ] なにかを選ぶと、つねに失敗するサラリーマン。その確率が高いので、恋人は「いいと思ったものの逆を選んでみたら?」とアドバイスする。

[感想] 確率に逆らって彼女を選び、不幸な結果になっても満足......というオチを期待していた。

私は、女優 (菅野美穂)

[あらすじ] 映画の撮影で、ナイフで人を刺すシーンをうまく演じられない女優。役に張り込みすぎているのか、相手が血を流すイメージが見えてしまうのだ。心配する彼氏は撮影現場を見に行くが、そこにはカメラもスタッフもなかった。

[感想] 病院のベッドで目を覚まし、女優になった夢を見ていたことに気づく。すべてに絶望するが、彼氏は存在していたので安心する。その胸に頬をうずめて、はっと気づく......というオチを期待していた。菅野美穂の演技も、画面演出も見事だった。

和服の少女 (保坂尚輝)

[あらすじ] 事故や事件で人が死ぬとき、和服の少女がいることに気づく。少女の姿が見えるのは主人公だけのようだ。ある日、彼女の近くに少女がいることに気づいて...。

[感想] 誰も助けられないとあきらめていたが、じつは助けられるときだけ少女が見えていたことに気づく......というオチを期待していた。少女が死神だとして、なぜ主人公だけに見えるのか、なんのために見せているのか、そこに意味がないとストーリーにならない。

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