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[レビュー1995年10月04日に発表された 

世にも奇妙な物語 1995 秋の特別編

Yonimo Kimyouna Monogatari : 1995 Autumn

今日あなたは、本当に音楽が聞こえましたか?

23歳の老人 (中居正広)

[あらすじ] 主人公は貧乏な学生。あるときアルバイトで、老人の不自由さを疑似体験する「シニアシミュレーター」の被験者になる。老人の身体で外を歩くのは不自由だったが、誰も気づかないことに興奮する。そこで主人公は、ぼけた老人のふりして宝石を盗もうとする。
[原作]渡辺浩弐「マザーハッカー」

[感想] 実際に起こりえるかどうかは別にして、もし我が身に起こったらと想像すると怖くなる。

友子の長い夜 (ともさかりえ)

[あらすじ] 主人公は女子高生。試験のため、一夜漬けで勉強しようとするが、机の汚れが気になって掃除をはじめてしまう。
[原作]藤野美奈子「友子の場合」

[感想] 朝ほどではないが、おもしろかった。オチが見え見えなのに突っ走る姿はほほえましい。

地獄のタクシー (佐野史郎)

[あらすじ] 主人公は総合病院の院長。回復の兆候がある患者の足を切ったり、新薬の実験でネズミの命を粗末に扱うなど、横暴な行為が目立つ。ある夜、酔っぱらった院長は「HELLCAB」というタクシーに乗ってしまう。

[感想] グロテスク系。勧善懲悪に見えるが、善がないところがむなしい。

殺人者の高橋さん (布施博)

[あらすじ] 夜、借金取りの死体を工事現場に埋める夫婦。妻は「ここなら大丈夫」と完全犯罪を確信する。翌朝、夫は会社で「殺人者の高橋さん」と声をかけられる。声をかけた人も周囲の人も、名前についた秘密に気づいていない。どういうわけか、人の名前を呼ぶと秘密がわかってしまうようだ。いろんな人の秘密がわかって楽しくなる夫。そのころ、借金取りの死体が見つかった。

[感想] 複雑な状況設定で、ナンジャラホイと思っていたが、ラストで納得。切れ味がいい。

マエストロ (鹿賀丈史)

[あらすじ] 主人公は高慢なオーケストラ指揮者。娘のピアノ演奏会に「必ず行く」と言っておきながら、「コドモの遊びに付き合ってられるか」とすっぽかすつもりだった。そんなある日、いっさいの音楽が聞こえなくなってしまう。

[感想] 突拍子もない話で、ハッピーエンドも安直に見えるが、演技に引き込まれ、心打たれてしまった。心因性の聴覚障害だとすれば、彼の魂が原点を求めていたと解釈できる。

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