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[レビュー1969年12月20日に発表された 

ゴジラ(10) ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

All Monsters Attack

怪獣少年のジュブナイル

暴虐の象徴である怪獣が、まさか教育映画になろうとは。あまりに異質で、自分がなにを見ているのかわからなくなった。本作のミニラは等身大で、表情豊かで、しゃべって、おまけに幻覚である。これほど不気味な怪獣もない。そんなミニラに、不当な暴力に立ち向かう勇気を分けてもらう? 目まいを起こしそうな展開だ。

しかし怪獣映画の枠を外して見ると、かなり印象が変わる。
一郎少年は怪獣が好きで、夢見がちで、いじめられている(=怪獣を好きな子どもは少数派!)。ピンチに陥ったときに勇気をくれたのは、親でも、発明おじさん(天本英世)でもなく、夢の中の怪獣だった(=自分を孤立させた性癖が、自分を救ってくれる)。ラストでは、態度を豹変させたいじめっ子たちに迎合せず、自分の足で歩くことを選んだ(=仲良くすることを正解としない)。枝葉をのぞくと、けっこう深い物語が出てきた。

本編ではどうしてもミニラや怪獣映像に目を奪われる。いっそ怪獣が出てこなければ、傑作になったかもしれない。ウルトラセブンが、「セブンさえ出なければ傑作」と言われたことを思い出す。

怪獣ブームが去って、怪獣映画の予算も大きく削られた。去っていった仲間も多いだろう。そんな中で制作されたを思うと感慨深い。安直な映画と思っていたが、そうではなかった。

怪獣
東宝
ゴジラ:昭和
ゴジラ:平成
ゴジラ:ミレニアム
モスラ
フランケンシュタイン
東宝怪獣
大映
ガメラ:昭和版
ガメラ:平成三部作
ガメラ:新生版
大魔神
ほか
ウルトラシリーズ
松竹怪獣
怪獣:ほか
ゲーム・アニメ・CG映画
海外制作
海外制作

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