大決戦! 超ウルトラ8兄弟 Great Decisive Battle! The Super 8 Ultraman Brothers
#ウルトラシリーズ過剰なまでのファンサービス
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の2年後、まさかまさか「ダンディー4」が再結集。舞台を神戸から横浜に移して、ティガ、ダイナ、ガイア、メビウスの8人が競演する。設定がややこしい上、見てない作品が半数を占めるため、盛り上がりは前作に劣るが、ファンサービスは飛び抜けている。
まさか在りし日のパートナーまで登場するとは。アキコ(桜井浩子)、アンヌ(ひし美ゆり子)、アキ(榊原るみ)、夕子(星光子)が幸福に結ばれ、しかも過去を共有している。引退したり、海外移住していた人も、この映画のために駆けつけたと言うから半端ない。さらに子どもたちは役者たちの実子だという。すさまじい。挙げればキリがないが、駄菓子屋の主人(二瓶正也)や万城目淳(佐原健二)といったカメオ出演も見逃せない。
もうね、ファンサービスというレベルじゃない。その半分でも理解できる観客がどれほどいるだろうか? 出演者が同窓会気分で作ったお祭りムービーになっている。
ウルトラ兄弟8人中7人が別人なのに、メビウスだけ本人ってのはよかった。主人を見つけた犬のように駆け寄るが、みんなに困惑されるシーンは笑えた。しかも、あっという間に固められてるし。メビウスのひょろりとした感じは、かなり好感がもてる。がんばれ、メビウス!
ストーリーはいい加減すぎ。全世界のウルトラマンを憎む「黒い影法師」も、全世界のウルトラマンを覚醒させる「赤い靴の少女」の正体も明かされない。ウルトラシリーズをつなぐ重要な設定になるのだから、もう少し掘り下げてほしかった。ラストの日本丸も蛇足。
ウルトラブームを懐古趣味で終わらせず、次世代につないでほしい。
ウルトラマン | ||
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1966 | Q | |
1966 | マン | |
1967 | キャプテン | |
1967 | セブン |
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1968 | 怪奇大作戦 | |
1971 | 帰マン | |
1972 | A エース | |
1973 | タロウ | |
1974 | レオ | |
1979 | ザ☆マン | |
1980 | 80 | |
1984 | キッズ | |
1988 | USA | |
1990 | G | |
1993 | パワード | |
1994 | 平成セブン |
|
1995 | ネオス | |
1996 | ゼアス | |
1996 | ティガ | |
1997 | ダイナ | |
1998 | ガイア | |
1999 | ナイス | |
2001 | コスモス | |
2004 | ネクサス | |
2005 | マックス | |
2006 | メビウス | |
2006 | WoO | |
2007 | SEVEN X | |
2007 | 大怪獣バトル | |
2009 | ゼロ |
|
2011 | ゾーン | |
2013 | ギンガ | |
2015 | X エックス | |
2016 | オーブ | |
2017 | ジード | |
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