ほんとにあった怖い話(#37) 2011 夏の特別編 Honto ni atta kowai hanashi 2011

2011年 日本ドラマ 2ツ星 #ほん怖 ホラー:ショート

ドラマの合間に、稲垣吾郎と子どもたちの会話が入る。霊能力者が「これこれ、こういう意味です」と解説するのは、子どもたちに悪い影響を与えそう。ま、「吾郎さんの家には長い髪が落ちてますか?」「それは彼女ですか、霊ですか?」と突っ込む余裕もあるから、心配無用か。

奇怪な最終バス

[あらすじ] 主人公は高校2年の男子。ある日、部活の練習が長引いて、最終バスを待つことに。いつも使わない時間帯なので不安に思っていると、バスが到着。乗り込むと意外に人が多くて困惑する。やがて乗客は全員降りてしまう。1人になって落ち着いていると、セーラー服の少女がいた。不気味なので次のバス停で降りると、少女も先に降りてしまう。少女がいなくなって安堵すると、となりにいた。びっくり。

[感想] 雰囲気はいいんだけど、オチがね、どうもね。いつも使ってる路線だと、もうバスに乗れなくなるんじゃないかな。

同窓会の知らせ

[あらすじ] 主人公は美大に落ちた女子大生。留守番電話に同窓会のお知らせメッセージが入っていて、友人と2人で指定された住所に向かう。しかしカーナビで案内されたところは墓地だった。何度ルート検索しても同じ墓地に来てしまう。2人は、小学生のころに亡くなった同級生の命日であることを思い出し、彼女の家を訪ね、焼香した。その子の墓は、2人が迷い込んだ共同墓地に移されていると言う。

[感想] 直球で面白味がない。

悪夢の十三日

[あらすじ] 主人公は職場に恵まれない青年。社員寮がある会社に就職するが、あてがわれた部屋はオンボロで、夜になると柱がきしんで眠れない。主人公の前の住人は失踪していた。じつは30年前に女性社員が首吊り自殺しており、会社は何人もの新入社員を住まわせ、事件を風化させていた。主人公は会社を辞め、カプセルホテルに寝泊まりするが、十三日後、女の悪霊が追いかけてきた。主人公は彼女の家に転がり込んで、まっとうに生きていくことを誓う。

[感想] 悪霊が追いかけてくるのは驚き。地縛霊でないなら、30年も居座っていた理由がわからないが、まぁ、深く考えても詮無きことか。彼女との格差が広がり、疎遠になって、「また電話ちょうだいね」と言われた主人公が、自嘲気味に「また電話するね、じゃないんだ」としょげるシーンが印象的だった。主人公の弱さをもうちょい描けば、1本の映画になりそう。

深淵の迷い子

[あらすじ] 主人公は長期入院している幼女。新しい病院で、深夜、車椅子の女性と知り合って、遊ぶようになる。車椅子の女性は、死んだお母さんに合わせてあげると言い出す。妙に思っていると、不気味な人影を連れてきた。幼女は怖くなって逃げ出すと、看護婦に見つけられた。
車椅子の女性がいたところは旧病棟で、現在は封鎖されていた。また、この病院には女性の幽霊が出るという話があった。やがて幼女は退院した。

[感想] 芦田愛菜の演技がおもしろい。舌足らずで、上手とは言えないが、魅了されてしまう。お父さんにしっかり抱きつくところなど、末恐ろしさを感じる。とても賢い子で、夜中に出歩いていることを隠すあたりもいい。ただ「立入禁止」が読めないと言うのは嘘っぽい。
車椅子の女性の豹変が唐突で、もうちょい段階を踏んでほしかった。旧病棟は霊障のため封鎖されたと言うが、医療器具が散乱しているのは、もっと凶悪な事態を想像してしまう。

怒りのルビー

[あらすじ] 主人公はジュエリーデザイナー。ある若い女性から、見事なルビーの指輪をネックレスに変えるよう依頼される。持ち帰って作業していると、妙なことが起こる。また指輪に「TAKAKO FUJIWARA」と刻まれていることに気づく。依頼者とは異なる名前だ。
後日、ショップに年配の女性が訪ねてきて、指輪を返してくれと訴える。彼女は FUJIWARA TAKAKO と名乗り、気がつくと消えていた。その女性は土砂降りなのに、まったく服が濡れていなかった。
奇妙に思った主人公が依頼者に問い合わせるが、盗品を持ち込んだと思われ、指輪を取りに行くと言われる。しかし依頼者は現れず、こちから尋ねると、電話したその日に事故死していた。
葬儀の場で、あの女性そっくりの後ろ姿を見かけて声をかけると、FUJIWARA TAKAKO の娘だった。彼女が言うには、大切な母親の指輪を、父親が愛人に渡してしまったと言う。

[感想] 自分の指輪と間違えたって、どういう意味だろう? また依頼人が死んだとは言え、預かった指輪を他人に渡してしまっていいのだろうか? 主人公はこの出来事を、生きた人間の妄執が招いたと言ったり、働きすぎな自分への戒めと言ったり、安定しない。おもしろいエピソードなのに、ちぐはぐだった。

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