ドクロゲキ 後味の悪いサスペンス (全5話) Dokurogeki

2012年 日本ドラマ 4ツ星 #トリハダ ホラー:ショート

なるほど後味が悪い

「トリハダ」シリーズのスタッフが制作した姉妹番組。「カクセイ」の続編でないのは大人の事情か。タイトルが内容をイメージさせないのも伝統芸だね。
副題が示すようにサスペンス路線。主人公が真相に到達せず、視聴者がハラハラしたり、「あちゃー」と投げるのは新鮮だった。

プロローグ

[あらすじ] 主人公は盲目の青年。献身的な女性と結婚し、子どもが産まれ、幸福な日々を送っている。彼女は、自分はブスだと悩むが、目の見えない主人公は美人だよと言うのだった。

[感想] いやな予感しかしない。

第一話「鮫島由紀恵」

[あらすじ] 仕事で疲れて眠る女性。となりの子どもが「ママ、開けて!」とドアを叩くので、「うるさい!」と怒鳴ったら静かになった。その後、となりの子が交通事故に遭って、まちがってこの家のドアを叩き、死んでいたことがわかる。

[感想] 主人公が悪いと言いきれないところが、いやーな感じ。

第二話「横山幾三」

[あらすじ] 病室のベッドで死にかけている老いた父。見守る老いた母、息子、息子の妻、孫。父親は、一度だけ不倫して、女性を妊娠させ、子どもを産ませてしまったと告白する。驚く息子に父親は詫びる。なぜ母に詫びないのかと問うが、すでに事切れていた。途端、息子の妻が駆け寄り、泣きはじめる。孫がその様子を見ている。

[感想] 老いた父の告白が聞き取りにくい。浮気相手がだれで、その子がだれかは明らかだけど、語られない沈黙はいいね。ただ、関係者各位の表情は見たかったかな。

第三話「村上哲也」

[あらすじ] 主人公は長らく音信不通だった父のアパートを訪ねる。合鍵を見つけて入ると、父親はすりガラスの戸を手で押さえて会おうとしない。息子はこれまでのことを侘び、いっしょに暮らそうと述べ、ガラス戸を開けると、父親に金属バットで殴られた。外された補聴器。「空き巣・強盗多発」の看板。

[感想] すりガラス越しに見える父親が不気味に見えたが、向こうからは週人口が不気味に見えたようだ。「空き巣・強盗多発」の警告→外された補聴器の順がよかったと思う。

第四話「畑野のぞみ」

[あらすじ] 小学校の授業参観で、「私のお母さん」という作文が発表される。娘は「お母さんのいびきがすごい」と切り出し、やがて父親のリストラ、家庭内暴力などを語りはじめる。やがて父親は病気になって、死んだことで母親は自由となり、保険金で広い家に引っ越し、再婚の予定もあると締めくくる。子どもたちはうらやましがるが、事情を察した先生と親たちは目をそらす。暴露された母親はひとり、教室を出ていった。

[感想] おもしろい。子どもたちの無邪気さがたまらない。

第五話「内田誠」

[あらすじ] 主人公は青年。妊娠中の彼女と同棲中。なにかと金を借りに来る母親に辟易としていたが、じつは母親が重度の腎不全だったと知ってショックを受ける。主人公は自分の腎臓を差し出す決意をするが、母親は拒否。「息子の腎臓はもらえない」と語る。しかし息子の腎臓は、母親の借金返済のため、すでに摘出されていた。

[感想] 他人でしたというオチを予想したが、それよりひどかった。これは将来、息子に腎臓移植をしようとして発覚するほうがショックかも。

エピローグ

[あらすじ] 主人公は何者かに硫酸をかけられ、盲目になった。もちろん、犯人は彼女だ。

まぁ、これは想定の範囲内。

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