トリハダ 夜ふかしのあなたにゾクッとする話を (全7話) Torihada 1
2007年 日本ドラマ 3ツ星 #トリハダ ホラー:ショートなかなかよいオムニバス
「トリハダ五箇条」は劇場版製作時に発表されたが、その理念は一作目から守られていた。その姿勢は好感がもてる。またプロローグからエピローグまでのエピソードを小分けにして挟む構成も確立されている。いいセンスだ。『世にも奇妙な物語』も見倣ってほしい。
トリハダ五箇条
- 幽霊は出ない上記の通り幽霊による恐怖は無く、人間が持つ狂気などがメインとなっている。
- 超常現象は起きないこちらも前述の通り、科学では説明できない現象などは発生しない。
- 音楽で恐怖を煽らない基本的にBGMは無く、生音のみで構成されている(ただし、一時的に無音になることはある)。
- 過度な演出はしない大きな演出などはなく、ナチュラルな演出方法がとられている。
- 日常から逸脱しないパラレルワールド物や未来の話など現実が逸脱しておらず、日常の中で誰にでも起こりうる話を扱っている。
第一話「気づいた時が恐怖のはじまり」
[あらすじ] 主人公は若い女。コインランドリーでぼんやりテレビを見ている。どこかの公園のライブカメラ映像だが、そこで殺人が起こる。警察に通報しようとすると、非通知で電話が鳴った。
[感想] 最初は監視カメラ映像と勘違いし、首をひねった。カメラ越しの脅迫は荒唐無稽だが、ひやりとする。小粒ながら、いい出だし。
第二話「未知と知のはざまの葛藤」
[あらすじ] 主人公は若いOL。夜のバスに乗っているが、彼女以外に客はいない。そこへ女が乗車してきて、主人公のとなりに座る。次の停留所で男が乗ってきたが、彼女を見るなり逃げてしまった。車内を振り返った運転手も逃げてしまう。主人公も席を立とうとするが、女に袖を掴まれた。
[感想] 不気味な客より、ほかの客や運転手の過剰反応がこわい。自分にだけ見えてないものがあるようだ。
第三話「愛もしくは憎悪に関する記録」
[あらすじ] 赤い服の女を馬鹿にした男が、いつまでも付きまとわれる。
[感想] これまた荒唐無稽で、釈然としない。男の幻覚だったのか?
第四話「想像は人を支配する」
[あらすじ] 隣の部屋から聞こえる悲鳴。聞き耳を立てることで彼女も狙われる。そしてさらに隣の部屋の女性が聞き耳を立てる。
[感想] 悲鳴を聞いても反応が鈍いところがリアル。ラストは殺人鬼に「なぜ駆けつけるなり、逃げるなり、警察に連絡しないのだ?」と言わせると、連鎖する理由になっただろう。
第五話「常に起こりえる監視のカタチ」
[あらすじ] 独り暮らしのOLが、何者かが侵入した形跡を見つける。そして監視していることを知らせるメールが届き、戦慄する。
[感想] なにが目的かハッキリしない。不審者の気配だけで十分じゃないかな。この不満は『トリハダ6』で満たされる。
第六話「そこにある欲望と衝動の闇」
[あらすじ] 酔った男が公衆トイレで、「助けて」という落書きを見つける。なにも考えず「いいよ」と答えて去る。翌日、忘れ物を取りに公衆トイレへ向かうと、「いつ?」と書き足されていた。「いつでも」と返事する。さらに後日、電話番号が書かれていた。興味本位で電話すると、使用禁止のドアが開いた。
[感想] 定期券で素性を知られたかと思ったが、関係なかった。主人公は想像力がなさすぎる。
プロローグ&第七話「余命診断」
[あらすじ] 自分の寿命診断の結果が「60S」で、だれかが階段を登ってきて終了。
[感想] まぁ、ありがち。
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